アメリカが10年ぶりの利下げを行いましたが、見渡せば世界は低金利であふれています。今日はその低金利国の中の1つ、スイスを見てみたいと思います。
まずは金利の一覧です。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | 5年 | 10年 | 20年 | 30年 |
-0.71% | -1.002% | -1.026% | -1.018% | -1.013% | -0.842% | -0.456% | -0.271% |
30年先までマイナス金利です。短期金利は概ねマイナス1%程度です。それから30年ものまでの差はわずか70bpしかありません。マイナス金利の上に、年限ごとの金利差もあまりありません。
イールドカーブはこんな感じになります。
1年前までは10年債がプラスマイナス0付近だったようですが、現在では50年債までマイナス金利に沈んでいます。日本もいずれこうなるのでしょうか?
スイスがマイナス金利を導入しているのはひとえにEUR/CHFのレートを維持するためですが、随分と長く続いているものです。
つい最近ですが、UBSが大口の個人預金口座にマイナス0.75%の維持手数料を取ることに決めたそうです。まあ、これでも銀行にとってはマイナスなのかもしれませんが。
世界中でマイナス金利が広がっているというのは人類の歴史上それほどないと思います。調べてはいませんが、貨幣の価値が下がっているということなのでしょうか?キャッシュ イズ キングという言葉がありましたが、今はキングではないのかもしれません。