アメリカの株式市場における代表的な指数、S&P500指数の月別騰落率を調べてみます。2007年1月から2019年4月末までの値のうち、各月の月末の値を月初の値で割ったものを計算します。
結果は次の通りです。
中央値だけ見ると大半の月で上昇しています。下落しているのは6月だけですね。9月、10月は上昇も下落も幅が広くリスクが高いと考えられるのではないでしょうか?
月別の上昇、下落の回数を調べたものが次の表になります。
月 | 上昇回数 | 下落回数 |
1 | 7 | 6 |
2 | 8 | 5 |
3 | 8 | 5 |
4 | 12 | 1 |
5 | 9 | 3 |
6 | 4 | 8 |
7 | 8 | 4 |
8 | 6 | 6 |
9 | 7 | 5 |
10 | 7 | 5 |
11 | 7 | 5 |
12 | 8 | 4 |
これを見ると4月のパフォーマンスがダントツです。下落は2012年の1回だけです。ものすごく大雑把に言えば4月の初めにS&P500に連動するETFとかを買って、4月末に売れば92%の確率で儲かるということになります。ただ、これはあくまで過去のデータであって将来もそうなる保証はどこにもありませんが。
翻って6月は勝率が悪いです。分布のグラフでもパフォーマンスの悪さが目立ちますが、勝率の観点からも悪いことがわかります。
4月が高くて6月が下落する。だからsell-in-Mayといわれるのかもしれません。4月に上がった分は5月中に売れということですね。