アマゾン(AMZN)への投資について考える

先日アマゾン(AMZN)が米国企業として2社目の時価総額1兆ドル越えを果たしました。1社目はアップル(AAPL)です。
投資先としてのアマゾンについて考えて見ます。

株価チャート

まずはチャートから。

過去1年の日足チャートです。途中で下落がありますがトレンドとしては右肩上がりです。2017年11月に決算発表があり、ギャップを伴って上昇して以来ずっと上昇を続けています。2018年2月にVIXショックで下落してますが、50日移動平均がサポートしています。その後2018年4月にも下落し、この時は50日線を下回ったものの、2月の安値は下回らずに上昇に転じました。以来、2018年9月まで上昇を続けています。

アマゾンの事業内容

日本でも有名ですが、ネット通販サイトの最大手です。品揃え、価格、配送サービスなど他社を寄せ付けない感があります。同業他社として楽天市場が引き合いに出されることが多いと思いますが、全く別物だと思います。楽天市場はその名の通り市場であって商店ではありません。楽天は場を提供して出店している店舗から手数料を取るのがビジネスモデルです。そのため、店舗によってサービスはまちまちで、売買成立した後は当事者同士で問題を解決するのが基本です。返品とか変更したい時は直接店舗とやりとりする必要があり非常に面倒な思いをした経験があります。また、副業としてネットショップを始める方が増えたため、商品の検索をすると同じ写真で微妙に値段が異なる結果が大量に出たりします。これは副業で店舗を出している人の場合、自分で商品在庫を持たず、注文を受けたら専門業者の倉庫から直接発送される仕組みのサービスを使うため、値段以外は差別要因が全くないためです。

それに対してアマゾンは自社の倉庫に商品をストックし注文を受けたらアマゾンが責任を持って配送します。インフラ整備に投資がかなりかかりますが、その甲斐あって、配送が早く安く商品も豊富であり、もはや社会インフラと化しつつあります。配送が早いというのは慣れてしまうと遅いサービスを使う気にはなれません。昔は通販の買い物は商品が届くまで1週間くらいが目安でしたが、今はどうしてもそこでしか買えないもの以外は1週間も待てません。大抵アマゾンで発注すれば翌日には届くからです。

それだけ小売業としてアマゾンの競争力は強いものがあるのですが、アマゾンの成長はそれだけではありません。それがクラウドサービスです。

AWS (amazon web service)

アマゾンのクラウドサービスがAWSと呼ばれるサービスです。簡単に言えば、ネット上にPCがあってそれが使えるようなものです。個人レベルではAWSを利用することは少ないかもしれません。例えばFXで24時間自動売買プログラムを動かしたい場合、自分のPCで行うか、AWSのようなサービスを使うかどちらかだと思います。

自分でPCを用意する場合は、PCを買って、設定をして、稼働させることになります。問題はこの稼働です。自宅で稼働させる場合、外出先から状態を見ようとした場合は色々と設定とか制約があります。環境によってはそもそもできないこともあります。また、稼働中に故障した場合はそれっきりです。買った後で性能が足りなくなったりした場合は、買い直しが必要です。停電したら止まってしまうこともあるでしょう。

それに対してAWSのようなサービスを利用すると、少なくともハードウエアに関するメンテナンスからは解放されます。外出先からログインすることも簡単です。PCの調達コストもかかりません。性能の拡張も簡単にできます。かかるのはAWS上の仮想マシンの使用時間に応じた使用料です。使用料がかかりますが、初期費用がかからないのは大きいと思います。試しにやってみたいとかいう場合には特に効果が大きいです。こじれんレベルではこのような感じですが、企業レベルになるともっと違った景色になると思います。

まず、効果なサーバーを導入すると設備になってしまいますが、使用料なら経費化できます。またサーバー類だと置く場所やメンテナンスが必要になるでしょう。事業規模が大きくなればディスクの増設やマシン自体の増設も考えないといけなくなります。企業のシステムであればサービスの停止は企業活動の停止にもつながるので、システムの維持管理にコストがかなりかかることになります。大企業ならそれなりの人員がさけると思いますが、中小規模の企業ではなかなかそこまで手が回らないのではないかと思います。

その辺のところを解決するのがAWSとなります。実際に企業が使用するサーバー類をAWSに移す動きも起きているようです。特に米国では一般企業だけなく、金融機関や政府機関も利用を始めているそうです。この動きが加速するようだと、AWSは社会インフラの1つとなり、また、1度契約したらずっと使い続ける可能性が高いため、ずっと利用料がアマゾンに入ることになります。ここの企業がシステムの維持管理をするとコスト高になりますが、1箇所で集中して管理する分にはコストが安くなります。そのためAWSは高い利益率が見込まれ実際に高い利益を出しています。売上規模ではネット通販事業がはるかに大きいのですが、売上の伸長率が非常に高く40%以上の伸びで成長しています。

サブスクリプションサービス

耳慣れない言葉かもしれませんが、アマゾンプライムのような有料サービスのことです。先日のニュースで米国のアマゾンはアマゾンプライムの会費を119ドルに値上げしたそうです。値上げ前が99ドルなのでそれでも高価だと思うのですが、さらに値上げです。日本に比べると米国は国土が広く配達に時間がかかるのと、オンラインコンテンツが豊富なため、サービスが値上げに見合うのだと思います。これも付加価値が高いサービスだと思います。

ネットからリアルへの進出

高級スーパーのホールフーズを買収したり、AMAZON GOという無人のコンビニを展開したりとネット通販からリアルの店舗に進出しつつあります。ネットで培った管理と膨大な流通量でリアル店舗に進出するとどうなるんでしょうか?負ける気がしない気がします。

このほか銀行業に進出するとか、物流サービスを提供するとか様々な憶測もあります。

まとめると

米国で時価総額2位ですが、成熟しつつあるアップルに比べるとアマゾンの成長力はまだまだ大きいと思います。成長優先のため配当もしないし利益も多くないのですが、それもこれも投資に回しているためなので、その収穫段階になるととんでもないことになるような気がします。

米国にはこれだけ大きい企業でありながら、新興企業のような成長を続ける会社があります。アマゾンの事例を見るだけでも米国株投資の魅力が伺えるかと思います。

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